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イケマンホール
多彩な動きを繰り広げるからくり人形

日本のからくり人形は、西洋のからくり人形(オートマタ)に比べ、より強く人間性が表れています。
つまり、単に機械的に動くのではなく、ユーモア性が存在するのです。手品ではなく、あくまでも天文具師や
器物師(和時計製作者)の工房と連携することにより、精密でしかも工芸美あふれる世界が広がっています。
そして、日本美で感じるゆらぎを見る楽しさがあります。


台付からくり

台付からくりの原型は、鎌倉時代のお盆に飾る灯篭人形であると考えられています。
江戸時代には、専門のからくり職人が町衆向けに台付からくりを販売していました。
台付からくりの機構は、ほとんどが台箱の中に仕込まれていて、台の横についている
ハンドルを廻すと、台の上の人形が動作するようになっています。

万歳楽
皇帝の万歳を賀する楽曲 雅楽の一つ。
めでたい文の舞で、武の舞の太平楽と共に即位礼・その他 賀宴で行います。

猩猩 (幕末明治期)
猩猩とは想像上の動物で、人の言葉がわかり、お酒が好きなことから、よくお酒を飲む人のことを指します。童子が盃にお酒を注ぐと、猩猩は真っ赤に替わって童子を驚かせます。酒宴の席を飾ったからくり人形なのかも知れません。


水銀からくり

水銀の流動性と比重の重さを活用して作られたのが、「水銀からくり」です。
宝暦・明和期(一七五一~七二)頃には存在していたと考えられて、寛政八年(一七九六)刊行の「機巧図彙」上巻には、その制作方法が載っています。

段返り (江戸末期)
人形の腰部分に溜まった水銀が、人形が仰向けに手を突くことにより、頭のほうへ水銀が流れ、重心が移り、足が軽くなって、宙返りをしながら階段を下ります。


砂からくり

砂からくりは、砂の流体科学の技術を利用したものです。構造は砂時計と同じで、砂の流れ出る部分の下に水車のような羽根をつけて、その軸と正面の人形を連動させることによって動きます。

鐘叩き (江戸末期)
(①鐘を打つ前)
粒子の細かい砂鉄入りの砂を落下させて、砂時計の中の廻り車が回転することで、人形が腕を動かしてギヤマンガラス製の鐘を叩きます。鐘の音は澄んだ音色をしています。

鐘叩き
(②鐘を打ったところ)

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